南相馬地域商工業者実態調査結果

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新年あけましておめでとうございます。2016年01月01日

平成28年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましては、ご壮健で穏やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年、当地域においては、3月1日の「常磐自動車道全線開通」、4月25日の「セデッテかしま」オープンなど、南北の高速道路網の完成で物流・人的交流が促進されました。
また、総額4億8千万円分の「南相馬市プレミアム商品券」が販売され、消費喚起により地域経済が活気づくなど、前向きな兆しが見えた一年でありました。

一方で、東日本大震災から5年が経過しようとしていますが、当地域においては、未だに教育・介護・医療といった社会インフラの復旧、慢性的な従業員不足、消費人口の減少などの問題が解決できておりません。

5年の「集中復興期間」が終わり、次のステップである「復興・創生期間」になる本年は、「被災地の自立」と「地方創生のモデル」を目指し、社会・経済活動が制限されない環境を作り上げることが、何よりも重要であると考えております。

そこで、平成28年、原町商工会議所といたしましては、次の4項目を最優先に、各種事業に取組んで参りたいと存じます。

1点目は、「課題を抱えた事業者への支援」を全力で推進致します。
事業者が変動し続ける環境に対応できるよう、商品・サービスの販路拡大、新事業展開の促進、経営資源の有効な活用などを促進いたします。そのために、国・県・市や地域の金融機関、他の公的機関等と連携し、伴走型の事業計画策定・実施支援のための適切な支援体制を整備します。

2点目は、事業者が経営再建し相双地域全体が早期に復興するため、「相双復興経済特区」の実現を目指します。
固定資産税・消費税・社会保険料の減免、賠償金非課税化、従業員維持・拡大への支援策強化などを全力で推進して参ります。

3点目は、営業損害賠償の継続及び公正かつ着実な実施に向け、東京電力に対し継続的に強く働きかけを行っていくとともに、正確な情報提供に努めて参ります。

4点目は、イノベーション・コースト構想を着実に実現するため、産学官連携の更なる強化、中小企業・ベンチャー企業の創出と異業種との協業、新たな産業革命・科学技術の具現化を促進致します。また、既存事業者への支援策の強化・拡充により、地域産業の底上げを図って参ります。

終わりに、地域経済団体としての役割を十二分に発揮しながら、以上4点を柱にして全力で事業を推進して参りますので、引続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご多幸・ご健勝を心からご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせて頂きます。
原町商工会議所 会頭 高橋 隆助
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